この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第11章 ソイフレ?(添い寝フレンド)
2人でリビングに行き、バルコニーの洗濯物を見ると、カイさんが驚いた顔をする。
「洗濯してくれたの?」
「迷惑かもって思ったんですが、カイさん忙しそうだったんで、やっちゃいました。」
「迷惑なんて思わないよ。めっちゃ嬉しい」
「時間あったんで、ポテサラとかも作って冷蔵庫入ってるんで、それも良かったら食べてください。」
そう言うと同時に、カイさんが私をジーッと見つめる。
「ナギちゃん反則。こんなんされたら、嬉しくて仕方ないし、ナギちゃんの事めっちゃ愛しくなる。」
そう言って私の顎を掴んでクイッと上を向かせる。
「ありがとう。ナギちゃん。」
カイさんは、そう言って優しいキスをくれた。
「ちゃんと付き合ってないのに、キスばっかしちゃって、ごめんね。もし他に好きな人できたら、俺の事は気にしなくていいからね。」
「そんな事言わないでください。カイさん以上に素敵な人なんて、出来ないから。」
「ありがとう…これからもよろしくね。」
「はいっ。」
私が答えるとカイさんが私の髪をクシャクシャっとした。
カイさんの優しい手の感触と、優しい瞳を感じながら、私は思った。
“友達から。それは微妙な関係になりそうだけど、カイさんのそばにいられるだけで、私は幸せだから…。”
今は焦らずゆっくりと、2人の距離が縮むように…。
今日やっと1歩を、踏み出す事が出来たのだから…。