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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第11章 ソイフレ?(添い寝フレンド)

2人でリビングに行き、バルコニーの洗濯物を見ると、カイさんが驚いた顔をする。

「洗濯してくれたの?」

「迷惑かもって思ったんですが、カイさん忙しそうだったんで、やっちゃいました。」

「迷惑なんて思わないよ。めっちゃ嬉しい」

「時間あったんで、ポテサラとかも作って冷蔵庫入ってるんで、それも良かったら食べてください。」

そう言うと同時に、カイさんが私をジーッと見つめる。

「ナギちゃん反則。こんなんされたら、嬉しくて仕方ないし、ナギちゃんの事めっちゃ愛しくなる。」

そう言って私の顎を掴んでクイッと上を向かせる。

「ありがとう。ナギちゃん。」

カイさんは、そう言って優しいキスをくれた。

「ちゃんと付き合ってないのに、キスばっかしちゃって、ごめんね。もし他に好きな人できたら、俺の事は気にしなくていいからね。」

「そんな事言わないでください。カイさん以上に素敵な人なんて、出来ないから。」

「ありがとう…これからもよろしくね。」

「はいっ。」

私が答えるとカイさんが私の髪をクシャクシャっとした。

カイさんの優しい手の感触と、優しい瞳を感じながら、私は思った。


“友達から。それは微妙な関係になりそうだけど、カイさんのそばにいられるだけで、私は幸せだから…。”


今は焦らずゆっくりと、2人の距離が縮むように…。

今日やっと1歩を、踏み出す事が出来たのだから…。
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