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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第12章 ヤキモチ☆俺の物でしょ?

カイさんが私をギュッと抱き締める。

「渚、無理矢理抱いちゃってごめん。」

「無理矢理じゃないですよ。私もカイさんにもう1度抱かれたかったから。」

「今日は大丈夫。忘れないから。」

カイさんが私の髪を撫でながら、優しく微笑む。

「でも、ヤキモチ妬いてくれたのは、嬉しかったですよ。」

「俺も自分があんなに独占欲強いなんて、知らんかったよ。」

「あと、好きって言ってもらえて嬉しかったです。」

「あぁ、とうとう言っちゃったね。」

「もう1回言って下さい…。」

「だーめっ!言ってあげないよー。」

と、カイさんが私のおでこをピンと弾いた。

「意地悪カイさん。」

私がそう呟くと

「そっ!俺は意地悪やからね。」

そう言って私の唇にチュッと音をたててキスをした。



「おいで。」

そう言ってカイさんが、腕枕をしてくれる。

「これからは、エッチの時以外も海音、渚って呼び合おう。」

「はいっ。」

「あと、俺への敬語も禁止ねっ。」

「わかった!」


お互いに顔を見合せて笑う。

抱き寄せられた体に感じる海音のぬくもり…。

さっきまでの幸せな余韻に浸りながら、私達は眠りについた。
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