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その恋を残して
第10章 あとがき

この話の原型を書いたのは、五年くらい前でした。それから何度か改稿した筈だけど、久しぶりに読み返したら、まだ全然、粗だらけ。特に中盤から後半に向かう流れは、特に文章が酷くて公開していいものかと思わず頭を抱えました。
あまりにも目に余る箇所だけ修正し、とりあえず完結まで。そう思えるだけ、僅かながら自分も成長してるのだろうと、そこはポジティブに考えることにします。
実は少し前からこの作品を元ネタにして、官能小説にアレンジしたものを書き始めていたのです。が、やはりこれは初恋の物語としてあるべきと、この度そのままお届けすることと決めました。
どうでしたでしょうか? と、感想を聞くのも怖くもあり。もっと赤裸々な官能作品を書いていながらも、私としましてはどうもこちらの方が恥ずかしいみたいです。
蒼空と怜未の結末は、もっと他にもあるのではないか、と今でもたまに考えてみるのですが。でも書いている時は、特に怜未の意志に引っ張られる形で、その方向に向かったような気がしました。
宋史は二人と、どの様に向き合うべきだったのか。そんなことを少しでも考えていただけたら、大変光栄に思います。
拙い物語を最後まで読んでいただいた皆様に、感謝の意を表します。
成巳 京

