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秘密の恋人
第12章 素顔
Yシャツだけは、男寡だから皺くちゃでも仕方ない、とは思われたくなくて、きちんとプレスされたものを着たい、と思うのは私の見栄だ。だが自分でアイロンをかけてみるとこれがなかなか難しく、アイロンの技術を向上させる修練よりも私はクリーニングを選んだ。

着たなりでクリーニング店に持って行ってもいいのだが…毎日のことでもあるし、度々持ち込むのも面倒だ。
かといって着たものを何日も放置しておくのも気が引けるし、首元などに染み込んだ汗は時間がたつと落ちにくい。
洗濯する手間は一緒なので、他の衣類とまとめて洗濯し、それをまとめて週に一度プレス仕上げに出すことにしている。

自分自身がくたびれていくのに、スーツまで皺くちゃでは中年の悲哀がにじむ。
だからスーツもまめにクリーニングに出すし、高級品ではないが定期的に新調するようにしている。
いくら良いものでもスーツは消耗品だ、と私は考えている。
高級品を仕立てるのが悪いとは言わないが、高い1着を仇のように着続けてくたびれさせるより、そこそこのものを2~3着、着まわす方が衣類のダメージも抑えられるし、似通って見えるスーツにも時代時代の流行り廃りがある。
いいものだからと、昔と体型が変わっていないことのアピールのように何十年も前に作ったのであろうスーツを着ている中年を見ることもあるが…仕立てのラインで年代がバレる。
一張羅を愛用するよりその時その時の体型や風貌に合ったものを定期的に取り換えていく方 が小奇麗に見えるのだ、というのが私の持論でもある。

「いつもお綺麗にしていらっしゃいますね」

と会社で褒められることの多い部長、萩原義隆の裏側は実はこんなモノだ。

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