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秘密の恋人
第23章 オマケ
「…後悔してるの?」
「菜摘とこうなったことを?」
私はコクリと頷いた。
「…どうだろうな。最初はしたよ。とんでもないことをしてしまったって。お互い好き同士と確認したわけでもない、しかも会社の女のコに手を出すなんて…訴えられでもしたら終わりだからね。でも今となっては…アレがなければ私はきっと今も枯れたまんまだっただろうから…ある意味良かったのかも。以前よりはずっと充実してるし、幸せだと感じてるよ。」
「…ならいいんだけど…」
私は義隆さんに甘えるように首に腕を絡ませ、キスをした。
義隆さんはそのキスに応えてくれる。少しして身体を離すと、ネクタイが少し歪んでて。その歪みを直して、「行ってらっしゃい」と送り出した。
顔を洗ってダイニングに行くと、トーストとコーヒーだけの朝食を済ませた跡がある。
お皿とマグカップは水で濯いで食洗機に入れられていた。私もトースターにパンを入れてスイッチを押してから、義隆さんが淹れてくれたコーヒーをマグカップに注いだ。
バタートーストとコーヒー。
偶に目玉焼きやヨーグルトをつけることもあるけど、平日の朝に手の込んだ朝食を作ることもない。いつもと変わらない朝の風景。
セフレから恋人に昇格して、一緒に暮らして、指輪を貰って、会社の人にも、ごく一部ではあるけど公表して…
これからも、ずっと、この穏やかな暮らしを、続けていきたいな、とぼんやり思いながら、コーヒーを飲んだ。
ー完ー
「菜摘とこうなったことを?」
私はコクリと頷いた。
「…どうだろうな。最初はしたよ。とんでもないことをしてしまったって。お互い好き同士と確認したわけでもない、しかも会社の女のコに手を出すなんて…訴えられでもしたら終わりだからね。でも今となっては…アレがなければ私はきっと今も枯れたまんまだっただろうから…ある意味良かったのかも。以前よりはずっと充実してるし、幸せだと感じてるよ。」
「…ならいいんだけど…」
私は義隆さんに甘えるように首に腕を絡ませ、キスをした。
義隆さんはそのキスに応えてくれる。少しして身体を離すと、ネクタイが少し歪んでて。その歪みを直して、「行ってらっしゃい」と送り出した。
顔を洗ってダイニングに行くと、トーストとコーヒーだけの朝食を済ませた跡がある。
お皿とマグカップは水で濯いで食洗機に入れられていた。私もトースターにパンを入れてスイッチを押してから、義隆さんが淹れてくれたコーヒーをマグカップに注いだ。
バタートーストとコーヒー。
偶に目玉焼きやヨーグルトをつけることもあるけど、平日の朝に手の込んだ朝食を作ることもない。いつもと変わらない朝の風景。
セフレから恋人に昇格して、一緒に暮らして、指輪を貰って、会社の人にも、ごく一部ではあるけど公表して…
これからも、ずっと、この穏やかな暮らしを、続けていきたいな、とぼんやり思いながら、コーヒーを飲んだ。
ー完ー