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過去恋
第18章 捨てたファーストキス
 そんな話をしていると料理が運ばれた。美味しそう。

「いただきます」

「どうぞ」

 私が食べてるのを雅明は見る。見られてると食べにくい。それでも私は、たいらげた。

「ごちそうさまでした」

「はいっ。じゃあ、この後、俺ん家来る?」

「まあ……帰り、送ってくれるなら」

「もちろん」

 雅明について行った。小さなアパートの1階。雅明の部屋はフローリングで、タンスやテレビがあるだけの普通の部屋。

「適当に座って」

「はい」

「ゆらちゃん、いい子っ」

 雅明は笑った。

「キスしていい?」

 私が頷くとキスをした。マズい。ただ、任せた。
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