この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
過去恋
第18章 捨てたファーストキス
「俺、腹へったー。ゆらちゃんは?」

「あっ……そうですね」

「何食いたいー?」

「何でもいいです」

「そっかあ」

 雅明は、そう言うと車を走らせ、ハンバーグレストランの前で止まった。

「ここでいい?」

「はい」

 車を降りて店の中に入る。窓際の席に通された。

「何でも好きなの食べて」

「えと、はい。じゃあ……これで」

 私はメニューにあるチーズハンバーグを指さす。

「了解っ」

 雅明は答えると店員に注文する。店員が去ると手を繋いできた。

「ねえーこうしてると俺らってカップルに見えるのかなー?」

「見えるんじゃないですかね。何でこんな小娘相手にしてるんですか? 彼女とかいないんですかー?」

 皮肉たっぷりに言ってやる。

「いないよ。7年付き合ったけど、彼女、病気でさ。どうしようもなくて別れた。ってどうでもいいの俺の話は。ゆらちゃんこそ、何で俺みたいなおっさんといるのさ?」

「好きだからです。それに20代は、おっさんじゃないですよ」

 心にもない嘘を吐いた。笑った。寂しさを埋めたい。ただそれだけのために。
/99ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ