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過去恋
第18章 捨てたファーストキス
「俺、腹へったー。ゆらちゃんは?」
「あっ……そうですね」
「何食いたいー?」
「何でもいいです」
「そっかあ」
雅明は、そう言うと車を走らせ、ハンバーグレストランの前で止まった。
「ここでいい?」
「はい」
車を降りて店の中に入る。窓際の席に通された。
「何でも好きなの食べて」
「えと、はい。じゃあ……これで」
私はメニューにあるチーズハンバーグを指さす。
「了解っ」
雅明は答えると店員に注文する。店員が去ると手を繋いできた。
「ねえーこうしてると俺らってカップルに見えるのかなー?」
「見えるんじゃないですかね。何でこんな小娘相手にしてるんですか? 彼女とかいないんですかー?」
皮肉たっぷりに言ってやる。
「いないよ。7年付き合ったけど、彼女、病気でさ。どうしようもなくて別れた。ってどうでもいいの俺の話は。ゆらちゃんこそ、何で俺みたいなおっさんといるのさ?」
「好きだからです。それに20代は、おっさんじゃないですよ」
心にもない嘘を吐いた。笑った。寂しさを埋めたい。ただそれだけのために。
「あっ……そうですね」
「何食いたいー?」
「何でもいいです」
「そっかあ」
雅明は、そう言うと車を走らせ、ハンバーグレストランの前で止まった。
「ここでいい?」
「はい」
車を降りて店の中に入る。窓際の席に通された。
「何でも好きなの食べて」
「えと、はい。じゃあ……これで」
私はメニューにあるチーズハンバーグを指さす。
「了解っ」
雅明は答えると店員に注文する。店員が去ると手を繋いできた。
「ねえーこうしてると俺らってカップルに見えるのかなー?」
「見えるんじゃないですかね。何でこんな小娘相手にしてるんですか? 彼女とかいないんですかー?」
皮肉たっぷりに言ってやる。
「いないよ。7年付き合ったけど、彼女、病気でさ。どうしようもなくて別れた。ってどうでもいいの俺の話は。ゆらちゃんこそ、何で俺みたいなおっさんといるのさ?」
「好きだからです。それに20代は、おっさんじゃないですよ」
心にもない嘘を吐いた。笑った。寂しさを埋めたい。ただそれだけのために。