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過去恋
第20章 初デート
恋人との人生初のデート。
前の日に服を買ってもらい、それを着た。黒のワンピに赤チェックのリボン。裾は赤いチェックがヒラヒラしている。
待ち合わせは、地元の駅の隣。
「竜樹~」
「よう」
「おっ! 意外に普通」
竜樹の私服は、黒のトレーナーにジーンズ。いつもは制服だから、初めて見た私服。
「普通ってなんだよ?」
「ほめ言葉だよ」
「そりゃどうも」
「じゃあ、いこっか?」
「おう!」
竜樹と私は電車に乗り込んだ。
目的地の梅田。映画を見るという予定。見た映画は『ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~』私は『恋空』のほうが見たかったんだけどね。
映画館までの道のり、迷ってチケットを取る。
その後は、まんだらけなどに行ったりして、映画までの時間を潰した。
映画を見ると意外に感動。この先も未来があるのかななーんて、あの頃は思った。でも実際は未来なんてなかったけど。
あの頃にもし、凪に出会っていて一緒に見に行けたならと今、ふと思う。そうしたなら、未来はあった。確実に。
前の日に服を買ってもらい、それを着た。黒のワンピに赤チェックのリボン。裾は赤いチェックがヒラヒラしている。
待ち合わせは、地元の駅の隣。
「竜樹~」
「よう」
「おっ! 意外に普通」
竜樹の私服は、黒のトレーナーにジーンズ。いつもは制服だから、初めて見た私服。
「普通ってなんだよ?」
「ほめ言葉だよ」
「そりゃどうも」
「じゃあ、いこっか?」
「おう!」
竜樹と私は電車に乗り込んだ。
目的地の梅田。映画を見るという予定。見た映画は『ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~』私は『恋空』のほうが見たかったんだけどね。
映画館までの道のり、迷ってチケットを取る。
その後は、まんだらけなどに行ったりして、映画までの時間を潰した。
映画を見ると意外に感動。この先も未来があるのかななーんて、あの頃は思った。でも実際は未来なんてなかったけど。
あの頃にもし、凪に出会っていて一緒に見に行けたならと今、ふと思う。そうしたなら、未来はあった。確実に。