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過去恋
第28章 睡眠
 その後は、和希は私の家にある漫画を読んでいた。男の子なのに、少女漫画が好きらしい。

 その間に私は眠りに落ちていた。

「おはよう」

「いつの間にか寝てたや~」

「寝過ぎやろ~」

「ごめん、ごめん」

「まあ、ええけど」

 その後は、少し話して、家を出て、和希を駅まで送った。

「またね」

「またな~」

 そう言って、和希は帰っていった。

 私のすぐ寝る癖はこの時からだ。

 今では、凪がいれば何処でも寝れてしまう。安心する温かさ、香り。それってあるんだね。

 私の家には時々、凪が遊びに来る。一度泊まってくれたこともある。

 凪に作ってあげたカレー。一緒にご飯を食べてお風呂に入って、同じ布団で寝た。

 今では、私の家に残るのは凪との思い出の方が多いんだよ。

 また遊びに来れる日があることを楽しみにしている。
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