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過去恋
第27章 和希からのプレゼント
「汚くてごめんね」
「いやいや、丁度いいでしょ」
「良かった」
「あっ!」
そう言うと和希はズボンのポケットを探る。
「ん?」
「後ろ向いてっ」
「うん」
私は和希に言われ、後ろを向く。すると首もとに何かがかけられた。
「いいよ。こっち向いて」
私はまた和希のほうに向き直す。
「うん! よく似合う。見てみ」
首もとを見るとピンクのハートのネックレス。
「え? 何で!?」
「3月16日、誕生日って言ってたでしょ? だいぶ過ぎてるけど」
「ありがとう。嬉しい。大事にするね」
これが私が最初にもらったプレゼント。和希からの最初で最後のプレゼント。
だけど今、それは私の首もとにはない。なぜなら、今は凪からもらった思い出のつまった大切なネックレスをつけているから。
何年もつけていたピンクのハートのネックレスはもうない。思い出を未練を断ち切るために捨ててしまったのだから。
「いやいや、丁度いいでしょ」
「良かった」
「あっ!」
そう言うと和希はズボンのポケットを探る。
「ん?」
「後ろ向いてっ」
「うん」
私は和希に言われ、後ろを向く。すると首もとに何かがかけられた。
「いいよ。こっち向いて」
私はまた和希のほうに向き直す。
「うん! よく似合う。見てみ」
首もとを見るとピンクのハートのネックレス。
「え? 何で!?」
「3月16日、誕生日って言ってたでしょ? だいぶ過ぎてるけど」
「ありがとう。嬉しい。大事にするね」
これが私が最初にもらったプレゼント。和希からの最初で最後のプレゼント。
だけど今、それは私の首もとにはない。なぜなら、今は凪からもらった思い出のつまった大切なネックレスをつけているから。
何年もつけていたピンクのハートのネックレスはもうない。思い出を未練を断ち切るために捨ててしまったのだから。