この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
過去恋
第31章 パンドラの箱
それは文化祭のチケットを渡すために平日に梅田で会った時のこと。
お互い、迷って。
「どこ~? どこ~?」
って一時間。
「片付けとかあるから終わるまで待たなくていいよ」
と私は言った。それはその日に長くいれると思ったから。だけど夜に
【From:ゆら 件:(non title) 本文:やっぱり待ってて欲しい】
本当にほんの些細な。些細なワガママ。あの心の私は今と違って、普段ワガママなんて言わなかったんだよ? 返ってきた返事は、
【From:和希 件:(non title) 本文:待たないよ】
ただそれだけ。だからね
【From:ゆら 件:ごめん 本文:ごめんね。私のこと嫌いになっちゃったかな?】
ほんの少し不安になっただけ。ほんの少しだけ。
【From:和希 件:(non title) 本文:さあ……】
返す言葉もなくて、泣いた。ただひたすらに泣いた。
お互い、迷って。
「どこ~? どこ~?」
って一時間。
「片付けとかあるから終わるまで待たなくていいよ」
と私は言った。それはその日に長くいれると思ったから。だけど夜に
【From:ゆら 件:(non title) 本文:やっぱり待ってて欲しい】
本当にほんの些細な。些細なワガママ。あの心の私は今と違って、普段ワガママなんて言わなかったんだよ? 返ってきた返事は、
【From:和希 件:(non title) 本文:待たないよ】
ただそれだけ。だからね
【From:ゆら 件:ごめん 本文:ごめんね。私のこと嫌いになっちゃったかな?】
ほんの少し不安になっただけ。ほんの少しだけ。
【From:和希 件:(non title) 本文:さあ……】
返す言葉もなくて、泣いた。ただひたすらに泣いた。