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最低奴隷。
第2章 罠
俺は鞄から、あるモノを取り出した。

簡単な作りの「それ」は、SMの知識がない人間には何に使うものかわからないだろう。

紐の先に曲がった二本の金属……鼻フックである。

俺はそれを瑠奈の眼前に差し出した。

「これが何かわかる?」

俺がニヤつきながら言うと、瑠奈は不安を隠しきれない表情を浮かべる。

「何よ…それ……」

瑠奈は不安になりながらも強気な姿勢を崩さない。

俺は瑠奈の鼻の穴にフックを引っ掛け、強く引き上げた。

「あうっ……………!」

瑠奈は情けない悲鳴をあげた。
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