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魔界と女子高生
第2章 午後にさえずる何か
ーーーー私、何でこんなことになってるんだろう。
私何かした? 神様……どうか、夢だと言ってください……。
「い、イヤ! 見ないで!」
「これから毎日俺から抱かれる奴が、何を言ってる。この魔界の貴公子レイ様から抱かれるのだ、光栄だと思え」
「何が光栄よ! あんたなんかに誰が抱かれるか! この変態エロガッパ!」
両手で胸を隠しながら叫ぶ麻也の言葉を聞き、レイが一瞬不機嫌そうに眉根を寄せる。
「変態エロガッパ……?」
そして何か我慢するように、ゆっくり両目を閉じた。
「……ま、まあ良い。初めは照れを隠そうと嫌がる素振りを見せていても、その内素直になるはずだ」
「何言ってんのよ! 照れを隠そうとするためじゃなくて、あんたから抱かれるのが嫌なのよ、私は! あんたから抱かれるぐらいなら、うん⚪食べる方がマシ!」
「ぐっ……」
気持ちを落ち着かせようとしていたものの、麻也の言葉に追い討ちをかけられ、レイは歯を強く噛み締め。
すぐに目を開ける。
その表情は今にも泣きそうで、目にはうっすらと涙が滲んでいた。