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貴方にジャンキー
第16章 修学旅行3
「せっかく、オーシャンビューの大浴場だってのに。」

美紅がニヤニヤしながら、こっちを見てぼやく。

2日目は、昨日のボロ旅館とうってかわって、海に近いホテル。

澤が言うには、飛び込みの団体客の受け入れ先は、ボロ旅館か高級ホテルのどちらからしい。
予算を考えると、2日間とも高級ホテルというわけにはいかず、昨日はボロ旅館で我慢ということ。

あー!でも悔しいわ!


「じゃ、私はゆっくり風呂入ってくるゎ♪理子もゆっくり部屋風呂に浸かりなさいな♪」

「いーーっだ!!」


もうっ!徹のばかっ!
ここまでしなくても良いのに。

キスマークだらけの自分の上半身を見て、ため息。


ピンポーン


部屋のインターホンが鳴った。

『美紅、何か忘れ物でもしたかな?』


この時は、美紅だと思い込んでいたんだ。
部屋を開ける前に確認すれば良かった。
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