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貴方にジャンキー
第9章 絶望
俺は定期券をポケットに突っ込み、走った。


「澤っ!止めろよっ!!」

『一応、忠告はしたんだが。俺もこれから生徒会なんだ。C棟まで走る余裕はない。』

「教員にっっ!ハァハァ!!」


駅が遠いっ!!!久々に走って息が切れるっ!


『教員に何て言う?東郷がレイプされてるかもしれないって?』


無理だな・・


『時間切れだ。俺は東郷にも忠告したし、お前にも伝えたからな。恨むなよ。』



理子・・・!!!!!



電車待ちが15分。
学校の最寄り駅まで30分。
そこから、ダッシュして5分・・・。
C棟の講習室は最上階の4階。


間に合うか??



無理だろ・・・



涙が出てくる。




綾部は・・俺が嫌いだ。数学で俺に初めて抜かされた時には、鬼の形相で睨まれた。A組に俺が入ったのも許せなかっただろうな。



理子・・理子・・・無事でいてくれ・・・。





『そんなに大事なら、昔みたいに抱え込んでおけば良いのに・・』




トシの声が聞こえてくるようだった・・・





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