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第19章 さくらホテルのさくら

わたしは目を閉じて。
想う。


きっとこの先も、折に触れてここに訪れよう。
ひとりの時間を持ちたくなったら、ここに来よう、と。


さくらホテル2012号室は、わたしがわたしを取り戻すべき場所なのだから。
さくらホテル2012号室は、名もないわたしがわたしでいられる、世界でただひとつの場所なのだから。












〈了〉