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さくらホテル2012号室
第7章 最初のメール
そして、ホテルとは何だ?
既婚者のわたしが、そして勤め人のわたしが平日の昼間に男性とふたりきりでホテルになど。しかも東京を離れるなんて。
まるで不倫カップルのお忍び小旅行ではないか。先生は何を考えているのだろう?
先生は知っているのだろうか?
わたしがいつも、先生を想って自慰をしていることを。
ありえない。
ありえない。
ありえない。
そしてわたしはその翌週の水曜日、特急電車に乗った。
その岬に立つ瀟洒なホテルの一室で、早咲きの河津桜を先生と眺めた。
そして、何年もしたことのない濃密なSEXを、先生と、した。