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さくらホテル2012号室
第10章 ほかに必要なことなど

最初の頃は唇を噛んで必死に抑えていた声。みっともない真似はできない、という思いにとらわれていた。防音のラブホテルならいざ知らず、こんな清楚なリゾートホテルで平日の昼間から、と思うと気が気ではなかった。
でも、先生のゆっくりとした愛撫と、心をとろかすような羞恥の責めに、いつしかわたしの理性の鎧は外されていった。
まずは身体が先に降参した。
先生に触れられるだけで蜜が漏れた。
髪に触られるだけでも股間が熱くなり、ショーツがはしたなく汚れた。
抱きしめられ、スカートのなかに手を差し伸べられ、染みのついた下着に触れられる。そしてそれを言葉にされる。
「染みているね…道子の…蜜が」
それだけでまた、あふれていた。

