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さくらホテル2012号室
第10章 ほかに必要なことなど

それから声が抑えられなくなった。
耳に息を吹きかけられ、耳たぶを甘噛みされ、耳の中に舌を這わされると、息が上がり、その吐息に声が混じった。
たまらない快感のほかに、もうひとつ、言葉にできない想いがあった。
先生に伝えたい気持ち。
先生の愛撫で、わたしがどれだけ参っているか。わたしのどれだけ感じているか。それを知って欲しかった。先生に伝えたかった。その素直な気持ちを。
SEXがこんなに素敵なものだと、この歳になるまで知らずにいた。愛あるSEXは何度もしてきたけれど、そのどれとも違う、素晴らしい体験だった。

