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さくらホテル2012号室
第2章 淡く溶けるもの


ひとり掛けのソファーが、その部屋にあった。


わたしはそこに、縛られている。


ワンピースのスカートをたくし上げられて、太ももとショーツをむき出しにされている。
グレイのスカートの中は、ナチュラルカラーのストッキングと、パープルのレースのショーツだ。


先生の視線を感じる。
肌がちりちりと熱くなり、腰の奥からちいさな震えが近づいてくる。
太ももに、襦袢の腰紐が食い込む。痛く、そして、切なく。


息が…荒くなる。
先生はストッキングの股間のマチの部分に顔を寄せ、そっとそこに鼻を埋める。
あぁっ…。
そんなことをされたら…。
蜜の匂いが。
わたしは焦る。肌に食い込む腰紐が、わたしの自由を奪う。


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