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さくらホテル2012号室
第15章 なかだし


そして、思いついた。
頭の中で素早く計算する。
大丈夫。
きっと、大丈夫。


わたしは腰を引き上げ、先生を引き抜く。
「何を」やっている、まで言わせずに、わたしは素早く先生のゴムを抜き去る。少し乱暴でも。このタイミングを脱がしてはならない、と思っていた。
ゴムを外され、むき出しになった先生の幹。
わたしはその茎の根元を片手でつかむ。
そして、もう一度、わたしぬるぬるになった泉の中に、ゆっくりと先生を迎え入れる。


「あぁ…」
先生がため息をつく。「み、道子…」
先生のカタチを、くっきりと感じる。
でも、わたしよりも先生の方がダイレクト感と開放感は大きいだろう。深く、しっかりと包み込まれ、奥の壁に先端が届いている。


あぁ…先生。

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