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◯◯に行ってきました!(仮)
第5章 Cutting life
私はかぶりを振る。
「辛い話をさせてごめんなさい…」
義隆さんは優しく微笑む。
「もう、辛くはないよ。昔の話だ。今、自分が満たされて幸せだから、彼女を思いやる余裕が出たのだと思う。最近、彼女も、寂しかったんだと、そしてそうさせたのは、私の至らなさに一端があったのだと、ようやく心から思えるようになった。菜摘のお陰。」
義隆さんが両手を広げて、おいで、とジェスチャーする。
私は横に座って抱き着いた。
義隆さんが優しく額にキスしてくれる。
「別に老後の面倒を見てもらうつもりもないけど、私が居なくなっても、両親の墓くらいは参ってくれたらという思いもあるからね。だから、隆行がもし私と一緒に居なかったら、もう1人子供を、と思ったかも知れない。だけど隆行がいるから、子供を作る気はない。菜摘とは出来る限り楽しみたいから。私の選択に反対しないでくれるとありがたい。」
「義隆さんが決めた事なら、反対はしないわ。危なくない事なら」
「ま、こんなことした身近な知り合いもいないから、できるだけ症例の多そうな病院は選んだし、ドクターともよく話し合ったから、大丈夫だと思うよ。」
「辛い話をさせてごめんなさい…」
義隆さんは優しく微笑む。
「もう、辛くはないよ。昔の話だ。今、自分が満たされて幸せだから、彼女を思いやる余裕が出たのだと思う。最近、彼女も、寂しかったんだと、そしてそうさせたのは、私の至らなさに一端があったのだと、ようやく心から思えるようになった。菜摘のお陰。」
義隆さんが両手を広げて、おいで、とジェスチャーする。
私は横に座って抱き着いた。
義隆さんが優しく額にキスしてくれる。
「別に老後の面倒を見てもらうつもりもないけど、私が居なくなっても、両親の墓くらいは参ってくれたらという思いもあるからね。だから、隆行がもし私と一緒に居なかったら、もう1人子供を、と思ったかも知れない。だけど隆行がいるから、子供を作る気はない。菜摘とは出来る限り楽しみたいから。私の選択に反対しないでくれるとありがたい。」
「義隆さんが決めた事なら、反対はしないわ。危なくない事なら」
「ま、こんなことした身近な知り合いもいないから、できるだけ症例の多そうな病院は選んだし、ドクターともよく話し合ったから、大丈夫だと思うよ。」