この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
おんな小早川秀秋
第3章 秀俊修行
 






 別室に通されたあきは、隆景と向き合う形で座らされる。聞きたい事は山ほどあるが、何から切り出すべきか。あきが悩んでいると、隆景の方から口を開いた。

「先程も話しましたが、あれは黒田官兵衛。豊臣との間を仲介する、毛利一門にとって最も重要な人物です」

「は、はい」

「彼は一応隠居の身ですが、それはあまりに優秀すぎて太閤から恐れられたため。家督を早く譲る事により野心のなさを主張したのです。実質、黒田家は彼の力で動いていると言っていいでしょう」

「そんなお方が、供もつけずにふらふらと歩いていたんですか?」

「そういう突拍子のない事をするから怖いのです。いいですか、あれは隠居しても、正直隠しきれない程強い野心の持ち主です。私が相手なら腹の内を読み切り相手も出来ますが、あなたはあれを信用してはなりませんよ」

 親友、と語った割に、隆景の如水評は散々である。あきが苦々しい顔をしていれば、隆景も苦笑いした。

「もっとも、野心さえ除けば、彼ほど優しい武将はいませんよ。側室を持たず一人の妻を一途に愛し、部下は決して手打ちにせず、生活は倹約に励み贅沢をしない男でもあります」
 
/110ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ