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WHITE TIGER
第2章 Bump
次の日、仕事が終わり俺は約束通り宮野先輩と繁華街に繰り出した。
さすが週末なだけあって随分と賑わっている。
明るいネオンに包まれた大都会は俺が生まれ育った田舎とは正反対だ。
さすが、大都会東京。
俺はまだこの不夜城には慣れないまま。
俺と宮野先輩はまず適当な居酒屋に入り腹を満たした。
適当な料理と軽く酒を飲んでホロ酔い気分。
そして、二軒目は約束の…。
「ほら、永野!んな縮こまってねぇでもっと飲めよ!」
「…は、はい。頂きます」
「んもぅー!ヨッシーってば、飲みすぎー♪」
約束の"お姉ちゃんのいる店"とやらに来ている。
てっきり小さなスナックにでも連れて来てくれるのかと思ったけど、ここは想像を遥かに越えた高級クラブと言ったところだ。
まぁ、銀座に繰り出した時点で嫌な予感はしてたけど。
あまりの高級な雰囲気に思わずかちこちに固まり縮こまってしまった。
真っ黒な皮のソファ、天井にはでっかいシャンデリア、ジャズが流れる店内に沢山のドレスを着た女性。
ここは銀座の中でもトップクラスのクラブじゃなかろうかという雰囲気。
そりゃ緊張もするだろう。
そんな俺を他所に宮野先輩はキープしていたブランデーをガブガブ飲んでるけど。
「ヨッシーってば全然来てくれないんだもん。リナ寂しかった~」
「私も寂しかった~」
先輩の両端には胸元がガバッと開いたドレスを着た色っぽい女性が2人。
俺の隣には、如何にもと言った感じの巻き髪に青いドレスを着た女性が座ってくれていて俺に酒を作ってくれている。