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剛 ing 舞依
第4章 伊澤舞依と駿河剛
「…お取り込み中失礼…」
「いや違うの違うの」
伊澤はお袋さんを追いかけて部屋の外へ

とりあえずボタンを留めながら言い訳を考える
駿河の頭は良く回る

タンスの上にドライフラワーがある
よし!

「あ、あのっ、ウチの舞依は大人しい子なので清い交際をお願いします」
廊下の声が聞こえる
「も、もちろんです」
良かったあれが俺なら完全パニックだぜ

服を整えると
ドライフラワー1つをちぎって廊下へ
「ごめーん驚いた?」
「お、驚いた驚いた、大丈夫なの舞依?」
「大丈夫よ。伊澤くんに下で待っててもらって着替えてたら虫がいて~びっくりして声を出したら、伊澤くんが駆けつけてくれたの」
伊澤に目で合図するまでもなく
「舞依ちゃん大丈夫?虫は?」
「ごめーん早とちり、これだった」
「なーんだ」
「なんだ、ごめんなさいね、何か勘違いしちゃって」
「いえいえ」
「伊澤くんだっけ?」
「申し遅れました、伊澤剛です」
「舞依のことよろしくね」
「はいっ、誓って、舞依ちゃんを傷つけるような事はしません!」
「…お願いします。あーのど渇いた~お茶入れて来るわね~」


「…あー焦った~」
「何とか誤魔化せたみたいね」
「まぁやましいことはしてないんだけどね」
「かと言って説明しきれないし」
「本当の事の方が大騒ぎになるよ」
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