この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あいの向こう側
第12章 みなとみち
潮の香りが漂ってきた。



佐和子【さわこ】は短めに切った不馴れなショートカットを指で触りながら佇む。




釣竿を肩に担いだ子供たちが、
目の前を騒ぎながら通り過ぎた。





百メートルほど先に群青色の海が見える。


――晴れた夏の朝。


カモメがひらひらと気持ち良さそうに空に浮いている。




『さーわ〜〜〜〜〜!
さわこー』


声に振り返ると、
美和子【みわこ】らしき女性が手を大きく振っている。
『久しぶりやねぇー』


この土地特有の、
語尾を伸ばす話し方。

佐和子はそれを同級生の口から聞いて、
わたしは戻ってきたのだなと思う。
/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ