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あいの向こう側
第7章 堕落する君と
翌日、起床して共有スペースで朝食を摂っていると………
沙耶の部屋の扉が開いた。
『……あっ』
『あっ、じゃねぇだろ。
仕事探せよ仕事』
『………うん』
沙耶は黒髪を背中まで伸ばしている。
スラリと細身。
25歳。
俺は仕事が出来ないヤツが大嫌いだ。
出来ないで済ませるのじゃなく、
するものなのに。
出来ない・難しいと思っていたら一生出来る訳がない。
『………ご飯は食べていいですか』
沙耶は俺の顔を見ずに呟く。
俺は食パン&サラダをサクサク食べ終え立ち上がる。
『食費あるならいいんじゃない?』
流しに向かい皿を手早く洗った。
自室に戻ってスーツに着替え、
アパートを出た。
7月。
太陽は既に高く昇って地上を容赦なく照りつけていた。
電車に乗車し、
30分揺られ出社する。
『お早うございまーす』
『おはよ〜』
女子社員たちの軽やかな声がそこかしこに響く。
『鮫島【さめじま】くんおっはよ!』
ポンと肩を叩かれ、
『おはよう』と振り返ると同期の実和子【みわこ】が居た。
『………今日も朝から目付き悪いよねぇ(笑)
また後輩のヤシロくんが泣いちゃうわよ』
『ああ?
男が会社で泣くなってんだ。俺はミスを指摘しただけだ』
実和子は苦笑いしつつ、
『まぁあなたみたいな方が珍しいんじゃない?
最近のコは特にメンタル弱いみたいだしね』
と言う。
実和子は同期だが中途採用の30歳。
サバサバしていて話しやすい。
既婚者で子供もいる。
エレベーターに乗り込み、自社がある8階へ向かう。
沙耶の部屋の扉が開いた。
『……あっ』
『あっ、じゃねぇだろ。
仕事探せよ仕事』
『………うん』
沙耶は黒髪を背中まで伸ばしている。
スラリと細身。
25歳。
俺は仕事が出来ないヤツが大嫌いだ。
出来ないで済ませるのじゃなく、
するものなのに。
出来ない・難しいと思っていたら一生出来る訳がない。
『………ご飯は食べていいですか』
沙耶は俺の顔を見ずに呟く。
俺は食パン&サラダをサクサク食べ終え立ち上がる。
『食費あるならいいんじゃない?』
流しに向かい皿を手早く洗った。
自室に戻ってスーツに着替え、
アパートを出た。
7月。
太陽は既に高く昇って地上を容赦なく照りつけていた。
電車に乗車し、
30分揺られ出社する。
『お早うございまーす』
『おはよ〜』
女子社員たちの軽やかな声がそこかしこに響く。
『鮫島【さめじま】くんおっはよ!』
ポンと肩を叩かれ、
『おはよう』と振り返ると同期の実和子【みわこ】が居た。
『………今日も朝から目付き悪いよねぇ(笑)
また後輩のヤシロくんが泣いちゃうわよ』
『ああ?
男が会社で泣くなってんだ。俺はミスを指摘しただけだ』
実和子は苦笑いしつつ、
『まぁあなたみたいな方が珍しいんじゃない?
最近のコは特にメンタル弱いみたいだしね』
と言う。
実和子は同期だが中途採用の30歳。
サバサバしていて話しやすい。
既婚者で子供もいる。
エレベーターに乗り込み、自社がある8階へ向かう。