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あいの向こう側
第8章 はこにわ
『………ああっ、あん…………ああん!』
和香はマサユキという彼に組み敷かれ、
脚をV字に広げていた。
マサユキはごつごつした体躯の、
無口な男だ。
会って直ぐホテルへ来て、別々にシャワーを浴びベッドに入った。
和香は目を閉じて喘ぐ。
カシャッとシャッター音がしてはっとした。
『―――何するの!!
消しなさいよ………』
マサユキは無表情のまま、太い指に力を込めて和香の口を押さえた。
『………ぐっ、………』
涙が滲む。
カシャッ。
カシャッ、カシャッ……
見なければいい。
きっと和香の淫らな姿がネットに流されるのだろう。ネットさえ見なければ傷つくこともない。
それも、お金のうちなのだから。
お金とオーナーのためになる。
和香はぎゅっと目を瞑る。
オーナーの落ち着いた声が聴こえてくる。
その声に意識を傾けるとシャッター音が聴こえなくなった…………………………………………
〔終〕
和香はマサユキという彼に組み敷かれ、
脚をV字に広げていた。
マサユキはごつごつした体躯の、
無口な男だ。
会って直ぐホテルへ来て、別々にシャワーを浴びベッドに入った。
和香は目を閉じて喘ぐ。
カシャッとシャッター音がしてはっとした。
『―――何するの!!
消しなさいよ………』
マサユキは無表情のまま、太い指に力を込めて和香の口を押さえた。
『………ぐっ、………』
涙が滲む。
カシャッ。
カシャッ、カシャッ……
見なければいい。
きっと和香の淫らな姿がネットに流されるのだろう。ネットさえ見なければ傷つくこともない。
それも、お金のうちなのだから。
お金とオーナーのためになる。
和香はぎゅっと目を瞑る。
オーナーの落ち着いた声が聴こえてくる。
その声に意識を傾けるとシャッター音が聴こえなくなった…………………………………………
〔終〕