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あいの向こう側
第9章 blue
――ベッドが軋む。


蒼生は痩せた身体に筋肉が付いている。


私を見下ろしながら腰を振る。

『……りかさん、
そんな締めないで………』

私は広げた両脚を蒼生の背中で組むようにギュッと絡めた。


『気持ちいいんだも…………ああっ』




蒼生は私の首筋に吸い付いた。

カリッと前歯で咬む。


『ん、ああっ……
痕が付くでしょ……』
私が喘ぎ喘ぎそう言うと、蒼生の切れ長の瞳が細くなり腰に力が籠った。














ゴムに溜まった白い液をジーッと見る蒼生。
『すんごい量出たなぁ…』

『何、しばらく出してなかったの?』
私は面白がって蒼生の裸の腰を指でつついた。


『うはっ!
ヤメロ、くすぐったい〜。思ったよりたくさん出たからビックリしちゃって』
蒼生はゴムをゴミ箱に入れてベッドに横になった。


身体を伸ばして寝ている私の隣で。


蒼生はA大学の二回生だ。
奨学金で大学に通っているため、
毎日バイトをしているという。
私が蒼生について知っているのはこれだけだった。
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