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あいの向こう側
第9章 blue
その日は週末・真夏という状況もあって、
夜11時を過ぎても居酒屋店内はまだまだ酔客で賑わっていた。
『だから、
ちょっとギュッてしていい?』
レモンサワーを運んできた蒼生が私にそう言う。
私は(酒が入っても顔色一つ変えないタイプだ)、
『どーした?(笑)疲れてるの?』
と質問した。
蒼生は学生だと言う。
風貌からして学生バイトだろうなと思っていた。
だからお酒の席でのジョークなのだろうなと軽く捉えた。
以前からちょくちょく世間話はしていたが、
私にとっては単なる居酒屋店員でしかなかったから………
だから、
疲れてるの?と訊いたあと私の耳許に顔を寄せて『本気です』と囁く蒼生の低い声にビックリした。
私がサリをタクシーに放り込むと、
『バイト終わったから』と出てきた蒼生。
タクシーが去っていくと蒼生は私の左手に手を絡ませた。
私はその手を引いて、
自宅アパートまで来た……………。
夜11時を過ぎても居酒屋店内はまだまだ酔客で賑わっていた。
『だから、
ちょっとギュッてしていい?』
レモンサワーを運んできた蒼生が私にそう言う。
私は(酒が入っても顔色一つ変えないタイプだ)、
『どーした?(笑)疲れてるの?』
と質問した。
蒼生は学生だと言う。
風貌からして学生バイトだろうなと思っていた。
だからお酒の席でのジョークなのだろうなと軽く捉えた。
以前からちょくちょく世間話はしていたが、
私にとっては単なる居酒屋店員でしかなかったから………
だから、
疲れてるの?と訊いたあと私の耳許に顔を寄せて『本気です』と囁く蒼生の低い声にビックリした。
私がサリをタクシーに放り込むと、
『バイト終わったから』と出てきた蒼生。
タクシーが去っていくと蒼生は私の左手に手を絡ませた。
私はその手を引いて、
自宅アパートまで来た……………。