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プリズムのかけら
第2章 Be Honest
このぐらいで赤くなっちゃって……、可愛いな。七海はいつもこうだ。ウブで真面目で、なんと言うか神聖な感じで……、だからこの僕でも、手は出さない。幼馴染だけにあんまり性的な目で見れない存在だし、気まずくなりたくない相手だしな。けど、からかいたくなる。
「大人の女優に脱皮したいならまずは男を知ることからじゃないの?」
「もうっ、匠はいつもそういう事しか言わないんだからっ!もっと真面目な話できないのっ?」
「真面目な話じゃん~、人生に色気のスパイスは大切だよ?16で恋も男も知らないとか七海お子様過ぎやしないか?もしかしてキスもしたことないとか?」
「こっ……恋ぐらい知ってます!」
「っ……、へぇ……?」
なるほどね。惚れた男はいるってわけか。
「そういう相談なら僕に任せてよ。どんな男?どうやって落としたらいいか僕が」
「任せられないわ。匠の恋愛相談なんて受ける気ないわよ」
「なんでだよ」
「だって。そう言ってる匠が、エッチと恋愛を混同してるんじゃないの?その程度の男にあれこれ言われたくないわね」
勝ち誇ったような顔をしてそう言う七海に、僕はひるんだ。
「な、なんだよそれ」
「関係を持った女の子が何人いても、本当に誰かを好きになったこと、ないでしょ?」
「……っ」
図星だ。返す言葉が見つからない。
「……馬鹿馬鹿しい。どいつもこいつも、何が恋だよ。セックスして一緒に過ごす時間に高まり合えばそれが男と女、それだけじゃないの?それで何が悪いんだよ」
「話にならないわね。性欲と恋愛を混ぜてる時点で匠はお子様なの」
くそっ、なんなんだよこいつ。こいつにお子様呼ばわりされるなんて……!
「……っ、処女の七海に言われたくないね」
「……っ!?もうっ、ほらね、そうやって身体の経験だけでしか語れないんだから!そういうとこがお子様だって言ってるのよ。そんなんじゃ誰からも本気で想ってもらえないよ?」
「うるせー!それでいいじゃねーか、上等だよ、セックスの相手に困らなければ僕はそれでいいんだ。ていうかお前やっぱり処女なんだろ?否定しないもんな!」
「ほんっとにガキね……!そんなんじゃ大人の小説書けないでしょう?もっと人の心の奥に踏み込まないと匠は、」
その口を黙らせるには、キスをするしかないと思ったその瞬間には、もう僕の唇は七海の唇に重なっていた。
「大人の女優に脱皮したいならまずは男を知ることからじゃないの?」
「もうっ、匠はいつもそういう事しか言わないんだからっ!もっと真面目な話できないのっ?」
「真面目な話じゃん~、人生に色気のスパイスは大切だよ?16で恋も男も知らないとか七海お子様過ぎやしないか?もしかしてキスもしたことないとか?」
「こっ……恋ぐらい知ってます!」
「っ……、へぇ……?」
なるほどね。惚れた男はいるってわけか。
「そういう相談なら僕に任せてよ。どんな男?どうやって落としたらいいか僕が」
「任せられないわ。匠の恋愛相談なんて受ける気ないわよ」
「なんでだよ」
「だって。そう言ってる匠が、エッチと恋愛を混同してるんじゃないの?その程度の男にあれこれ言われたくないわね」
勝ち誇ったような顔をしてそう言う七海に、僕はひるんだ。
「な、なんだよそれ」
「関係を持った女の子が何人いても、本当に誰かを好きになったこと、ないでしょ?」
「……っ」
図星だ。返す言葉が見つからない。
「……馬鹿馬鹿しい。どいつもこいつも、何が恋だよ。セックスして一緒に過ごす時間に高まり合えばそれが男と女、それだけじゃないの?それで何が悪いんだよ」
「話にならないわね。性欲と恋愛を混ぜてる時点で匠はお子様なの」
くそっ、なんなんだよこいつ。こいつにお子様呼ばわりされるなんて……!
「……っ、処女の七海に言われたくないね」
「……っ!?もうっ、ほらね、そうやって身体の経験だけでしか語れないんだから!そういうとこがお子様だって言ってるのよ。そんなんじゃ誰からも本気で想ってもらえないよ?」
「うるせー!それでいいじゃねーか、上等だよ、セックスの相手に困らなければ僕はそれでいいんだ。ていうかお前やっぱり処女なんだろ?否定しないもんな!」
「ほんっとにガキね……!そんなんじゃ大人の小説書けないでしょう?もっと人の心の奥に踏み込まないと匠は、」
その口を黙らせるには、キスをするしかないと思ったその瞬間には、もう僕の唇は七海の唇に重なっていた。