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プリズムのかけら
第2章 Be Honest
「……っ!?……」
「……るせーんだよ。黙れよ」
「たくっ……」
再び唇を重ね、舌を捩じ込む。身体をこわばらせて怯えている七海の様子に正直そそられる。このまま身体でわからせてやりたい――、そう思った。
「……っ、やめてっ……!」
七海は全力で拒否し、僕を突き放した。こんな風に女の子に拒絶されるのは初めてだ……。畜生、だから処女は嫌なんだよ、めんどくさいな。
「バカッ……!」
「なんだよ。もしかしてファーストキス奪っちゃった?」
「好きでもないのにこういうことしないでよっ……!」
真っ赤になって涙をこぼし始める。勘弁してくれよ……。
「好きだったらいいってこと?じゃあ好きだよ七海。はい、これでいいんだろ?」
「……適当に言わないで!……ほんっとに、女の子の気持ち……わかってなさ過ぎ」
ボロボロ涙をこぼす七海を目の前に、溜息を漏らしながら、僕は少しだけ、罪悪感のような苛立ちのような、モヤモヤしたヘンな感情に包まれた。なんだこれ……。
「匠の恋愛相談なんて受ける気ないから言わなかったけど……、私、今、付き合おうって言われてる人がいるの」
涙を拭きながら七海はそう語り出した。
「へぇ~?どんな奴?それが恋の相手?」
「……子役の先輩で、今はモデルやってる人」
「ふぅん……、それで?付き合えばいいじゃん」
「付き合ってもないのにキスされた……。今の匠と同じように」
七海は吐き捨てるようにそう言った。あ……、なるほど、もしかして今、地雷踏んじゃった感じだった?と、客観的に思いながら、どこか自分が最初じゃなかったことにイラつき始めていた。どういうことだよ、これ。
「その時、すごく嫌で……、それまで普通にいい人だと思ってたのに、この人のことは好きになれない、って思った」
嫌がるようなキスをする男が初めて七海の唇を奪ったなんて、面白くない。しかも付き合おうって言われてる人、って言ったろ?断ってないのかよ。イラつきはどんどん増していく。
「七海さ、キスの相性が悪い人とは身体の相性も悪いって知ってる?」
「え?」
「相性がいいとね、キスだけで勃ったり濡れたりすることだってあるんだよ……?」
セクハラ気味な僕の言葉に頬を染めながら、七海が答える。
「……そういうことなのかもね、あの人のこと嫌になったの」
「なんで嫌になったのに断らないの?」
「え……?」
「……るせーんだよ。黙れよ」
「たくっ……」
再び唇を重ね、舌を捩じ込む。身体をこわばらせて怯えている七海の様子に正直そそられる。このまま身体でわからせてやりたい――、そう思った。
「……っ、やめてっ……!」
七海は全力で拒否し、僕を突き放した。こんな風に女の子に拒絶されるのは初めてだ……。畜生、だから処女は嫌なんだよ、めんどくさいな。
「バカッ……!」
「なんだよ。もしかしてファーストキス奪っちゃった?」
「好きでもないのにこういうことしないでよっ……!」
真っ赤になって涙をこぼし始める。勘弁してくれよ……。
「好きだったらいいってこと?じゃあ好きだよ七海。はい、これでいいんだろ?」
「……適当に言わないで!……ほんっとに、女の子の気持ち……わかってなさ過ぎ」
ボロボロ涙をこぼす七海を目の前に、溜息を漏らしながら、僕は少しだけ、罪悪感のような苛立ちのような、モヤモヤしたヘンな感情に包まれた。なんだこれ……。
「匠の恋愛相談なんて受ける気ないから言わなかったけど……、私、今、付き合おうって言われてる人がいるの」
涙を拭きながら七海はそう語り出した。
「へぇ~?どんな奴?それが恋の相手?」
「……子役の先輩で、今はモデルやってる人」
「ふぅん……、それで?付き合えばいいじゃん」
「付き合ってもないのにキスされた……。今の匠と同じように」
七海は吐き捨てるようにそう言った。あ……、なるほど、もしかして今、地雷踏んじゃった感じだった?と、客観的に思いながら、どこか自分が最初じゃなかったことにイラつき始めていた。どういうことだよ、これ。
「その時、すごく嫌で……、それまで普通にいい人だと思ってたのに、この人のことは好きになれない、って思った」
嫌がるようなキスをする男が初めて七海の唇を奪ったなんて、面白くない。しかも付き合おうって言われてる人、って言ったろ?断ってないのかよ。イラつきはどんどん増していく。
「七海さ、キスの相性が悪い人とは身体の相性も悪いって知ってる?」
「え?」
「相性がいいとね、キスだけで勃ったり濡れたりすることだってあるんだよ……?」
セクハラ気味な僕の言葉に頬を染めながら、七海が答える。
「……そういうことなのかもね、あの人のこと嫌になったの」
「なんで嫌になったのに断らないの?」
「え……?」