この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
プリズムのかけら
第2章 Be Honest
「……っ!?……」
「……るせーんだよ。黙れよ」
「たくっ……」
再び唇を重ね、舌を捩じ込む。身体をこわばらせて怯えている七海の様子に正直そそられる。このまま身体でわからせてやりたい――、そう思った。
「……っ、やめてっ……!」
七海は全力で拒否し、僕を突き放した。こんな風に女の子に拒絶されるのは初めてだ……。畜生、だから処女は嫌なんだよ、めんどくさいな。
「バカッ……!」
「なんだよ。もしかしてファーストキス奪っちゃった?」
「好きでもないのにこういうことしないでよっ……!」
真っ赤になって涙をこぼし始める。勘弁してくれよ……。

「好きだったらいいってこと?じゃあ好きだよ七海。はい、これでいいんだろ?」
「……適当に言わないで!……ほんっとに、女の子の気持ち……わかってなさ過ぎ」
ボロボロ涙をこぼす七海を目の前に、溜息を漏らしながら、僕は少しだけ、罪悪感のような苛立ちのような、モヤモヤしたヘンな感情に包まれた。なんだこれ……。

「匠の恋愛相談なんて受ける気ないから言わなかったけど……、私、今、付き合おうって言われてる人がいるの」
涙を拭きながら七海はそう語り出した。
「へぇ~?どんな奴?それが恋の相手?」
「……子役の先輩で、今はモデルやってる人」
「ふぅん……、それで?付き合えばいいじゃん」
「付き合ってもないのにキスされた……。今の匠と同じように」
七海は吐き捨てるようにそう言った。あ……、なるほど、もしかして今、地雷踏んじゃった感じだった?と、客観的に思いながら、どこか自分が最初じゃなかったことにイラつき始めていた。どういうことだよ、これ。

「その時、すごく嫌で……、それまで普通にいい人だと思ってたのに、この人のことは好きになれない、って思った」
嫌がるようなキスをする男が初めて七海の唇を奪ったなんて、面白くない。しかも付き合おうって言われてる人、って言ったろ?断ってないのかよ。イラつきはどんどん増していく。

「七海さ、キスの相性が悪い人とは身体の相性も悪いって知ってる?」
「え?」
「相性がいいとね、キスだけで勃ったり濡れたりすることだってあるんだよ……?」
セクハラ気味な僕の言葉に頬を染めながら、七海が答える。
「……そういうことなのかもね、あの人のこと嫌になったの」
「なんで嫌になったのに断らないの?」
「え……?」
/48ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ