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プリズムのかけら
第1章 Naked Mind
「ったくさぁ、百歩譲って弟とやるにしても、俺と別れてからにしろってんですよ!」
「うんうん、そうだよね。遠距離恋愛って難しいね」
「でしょう?離れる時にふってくれたってよかった話じゃねーかって。そしたらあんな現場を目撃する事も……」
「そうだねー、でもさ、離れる前に自分の気持ちをしっかり伝えてれば、違ったのかもしれないよ?」
「……っ、だから俺はそういう、自分の気持ちを伝えるのが苦手なんだって」
「でも今、すごく伝わってくるよ?神山くんの気持ち。ちゃんとできるんじゃない」

……言われてみれば、そうだ。こんな風に吐き出すことは、同性の友人相手でもなかなかない。彼女が出来たとか別れたって話はするものの、ここまでは言えない。言いたくもないし。
「……なんか、真咲さんと話してると調子狂う」
「何それ、告白?私ってそんなに特別かな?」
「ちっ……、そういうわけじゃ……!」
違う、そうじゃない。そう思いながら、真咲さんと話すのが俺にとってすごく楽であることに気付き始めていた。いや、でも。これは恋愛感情じゃないだろ。何でも話せるお姉さん的な、アレだ、きっと。

「私はさ、逆なんだ。言いたいこと言わずに我慢していられないの」
「あ、ああ……確かにさっきも」
「そう。好きな人ができたらすぐ告白しちゃうしね。別れたい時もすぐ言っちゃうよ」
「羨ましいな。いいじゃないですか、素直になれるっていいことですよ。俺もちょっとはあやかりたいもんだ」
「うん……、じゃあ素直に言うけど、神山くん今夜は私の家に来ない?朝まで一緒に過ごしたいな……」
「ハァッ!?」
ほんと調子狂う。俺は何度か断った。けど、酔いと真咲さんの不思議な空気のせいで、いつしか断り切れなくなり、気付いたら彼女の部屋にいた……。
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