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プリズムのかけら
第6章 Lust For Love - 1
いったいどこまでが予告編?と思った時、彼は下半身をさらけ出した。月明かりぐらいの明るさだけども、そこが激しく滾っていることはすぐにわかった。
「えっ……、こんなとこで、誰か、来たら……」
「大丈夫だって少しぐらい。お前の手で隠してて」
「えっ、えっ……!?」
そう言って私に握らせ、しごかせた。あっという間にTシャツはたくし上げられ、彼が乳首を咥え舐め始めている。
(この人、慣れてる……)
瞬時にそう察した。そして自分も、処女ではない。そのあたり煩いことを言わない人だったから、互いに過去を打ち明けることはなかった。その必要がないぐらい、今が最高だった。
「望月……、好きだ」
乳首を貪りながらパンツの中に手を入れ、クリトリスを指先で弾く。その上手さに心酔し、私はすぐに濡れた。そしてその興奮を、彼のモノをしごくことに注いだ。本当は今すぐ挿れたい……、と思うほどに、欲情していた。
「……っ、芹沢くんっ……、っはぁッ……」
「濡れてるな……。感じてる……?」
「うんっ……あっ、あぁッ……」
月明かりの下で、小さな声で囁き合いながら、互いの性器を弄る。ほどなくして彼は岩に向かって射精してしまい、私もパンツをはいたまま指を突っ込まれてイカされてしまった。
「予告編、おしまい」
指を抜き取り、愛液を舐め取った後に、ちゅっ、とキスをして、彼はそう言った。
「なぁ望月……、東京帰ったら、ラブホ行こ?」
「うん……いいよ」
「ちゃんと明るいとこで、全部見せて?そんで……、本番ヤりたい」
ゾクゾクした。言葉、表情、声、手、瞳、息、身体……、修人のすべてが私を感じさせる。この日を境に、私達は様々なエッチを共有していった。


(Lust For Love - 2 に続く)
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