この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第79章            

 兄の首の後ろで指を組んだヴィヴィは、潤んだ瞳で匠海を見つめる。
 
 二人の交わった場所を見ていた匠海の視線が徐々に上がり、自分を見つめている妹に気付くと、ふっと笑った。

 昨夜からずっと潤い、充血したままの膣粘膜が、やっと与えられた摩擦に喜び打ち震える。

「はぅっ ぁああんっ お兄ちゃんっ 気持ちいっ」

 早々に悩ましげな嬌声をあげたヴィヴィに、目の前の匠海が厭らしく嗤う。

「ああ、こんな朝から、ぐちょぐちょだな、ヴィクトリアのここは」

「―――っ」

 ヴィヴィが絶句して兄を見返したのに気づき、匠海が腰を止める。

(お兄ちゃんが昨日いっぱい出したのが、そのまんまなんですけどっ!)

「お兄ちゃんの、だもん……」

 恥ずかしそうに瞳を伏せてそう言い募れば、その顎は匠海の指に捕らわれ、上を向かされる。

「そうだね。俺が昨日、ヴィクトリアの中に何度も注ぎ込んだものだね?」

 大きめの唇がニヒルに吊り上り、まるで舌なめずりでも始めそう。

 そんな妖しい表情に引き込まれるように、ヴィヴィは頷く。

「うん……」

「こんなに溜まってるのに、まだ欲しいのか?」

 匠海のその意地悪な返しにも、ヴィヴィは静かに首肯した。

「……うん」

「……――っ お前は、本当にっ」

 そう噛み殺したような声を上げた匠海は、ヴィヴィの唇を奪ってきた。

 掴まれたままの顎を支点に、何度も角度を変えて、与えられる深い口付け。

 互いの舌を絡ませ合う度に、交わっている性器は喜びに打ち震え、快楽を分け与え合う。

(ぁあっ 奥、気持ちいい……、ヴィヴィ、今、お兄ちゃんの全て、味わってる……)

 ぴくぴくと目蓋を震わせるヴィヴィから唇を離した匠海は、ゆっくりと目蓋を上げた妹に囁いた。

「ヴィクトリア、お前の全てを、見せてくれ」

「ん……。どう、すればいい? 教えて、お兄ちゃん」

 ヴィヴィは潤んだ瞳でじっと兄を見返す。

(多分、今夜は『鞭』だから。後ろからしか抱いてくれないから。

 ヴィヴィの事、今の内にいっぱい見て、覚えてほしいの……)

「いい返事だね。俺の肩に手を乗せて、腰を振ってごらん?」

 ヴィヴィの額に唇を寄せながらそう指示した匠海は、妹の腰をさらりと撫でた。

/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ