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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第79章            

 兄の逞し過ぎる陰茎がぴくぴくと震え始めたのが、迎え入れているヴィヴィにも分かった。

「あんっ ヴィヴィもっ もうっ あ、あ、あっ ―――っ!!」

 いつもの様にラストスパートをかける匠海に振り落とされそうになりながら、ヴィヴィはその身に兄の熱情を受け止め続け、そしてタガが一気に外れた様に昇り詰めた。

「あっ ……――っ イくっ」

「―――っ!!」

 そう呻きながら最奥に亀頭埋め込んで来る匠海に、ヴィヴィは達したばかりで声にならない悲鳴を上げる。

 下から吐き出される暖かな飛沫を受け、ヴィヴィの子宮がひくひくと戦慄いた。

(奥、凄い、いっぱい……っ ぁあ、暖かい……、きもち、いいよぉっ)

 びゅくびゅくっと吐き出される白濁を送り込み続ける匠海の腰は、ヴィヴィを下から持ち上げたままぐっと押し上げていた。

 思う存分、妹の最奥で欲望を吐き出した匠海の腰が、やがてぐったりとスプリングに落ちた。

 そしてその逞しい胸の上に、華奢な背を仰け反らせて感じ入っていたヴィヴィの躰が、ゆらりと落ちてくる。

 それを受け止めた匠海は、愛おしそうにその胸に抱きこんだ。

「ヴィクトリア……? ああ、また失神しちゃったか」

 小刻みに震えたまま気を失ったヴィヴィを、匠海はゆっくりと撫で始めた。

「ヴィクトリア……、気持ちよかったな……?」

 そう囁きながら、ベッドサイドの時計に目をやれば、もう5:40を回っていた。

「可愛い寝顔だ……。寝てる間も煽るの、やめてくれ……」

 妹に視線を戻した匠海は、その小さな顔にキスを落としながら、乱れてしまった金色の髪を手で撫でつける。

 しばらくそうして妹の様子を見ていた匠海だったが、やがてその腰は怪しくくねり出した。

「ヴィクトリア、早く起きて……。ほら、もっと、もっと俺と気持ちよくなろう?」

 意識が飛んでいるヴィヴィを呼び戻すかのように、ゆっくりゆっくり妹の蜜壺にまだ硬い自分の昂ぶりを出し入れする。

「…………、……ん……、ぁっ ぁあんっ ……、あっ」

 ようやく霞んだ意識を取り戻したヴィヴィは、自分の下でにっと笑っている匠海に気付いた。

「おはよう、ヴィクトリア」

 とても嬉しそうにそう言って自分を見上げてくる匠海に、ヴィヴィは微かに首を捻る。

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