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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第88章                  

「可愛いよっ ああ、本当にっ 可愛いっ 顔見せて」

 目の前のヴィヴィの頬を両手で包み込んだ匠海は、何度も何度も妹の唇を欲しがった。

 濃厚なキスでヴィヴィの膣壁が厭らしく蠢くと、そこを狙って匠海が何度か突き上げてくる。

 そんな緩慢な刺激を互いに分け与えていると、匠海が切羽詰った声を上げた。

「ああ、悪いっ 1ヶ月ぶりで。すぐイきそうだっ」

(……え……? 本当に……? 本当に、ヴィヴィしか抱いてない?)

 咄嗟に兄の言葉を疑ってしまったヴィヴィだったが、けれど目の前の匠海は嘘など吐ける状態ではないようだった。

 今にも泣き出しそうな切ない表情は、まるで妹の自分に縋り付いている様にさえ見える。

(もうっ なんで、そんなに可愛いの……っ!)

 ヴィヴィは両手で兄の頬を挟むと、真っ直ぐにその顔を覗き込んだ。

「……――っ い、いいよ。ちょうだい……?」

 妹のその言葉に、匠海の瞳が苦しそうに歪められる。

「―――っ ああ、俺をそそのかす悪い子だ、ヴィクトリアはっ」

 妹の細い腰を掴んで下から突き上げ始めた匠海に、ずっと焦らされていたヴィヴィの蜜壺が戦慄き始める。

「あっ おに、ちゃ……っ ぁあんっ あ、いぃ……っ はぅうっ」

「ほら、お前の大好きな、ここで、一緒にイこうっ?」

 もう限界が近いのか、匠海は容赦なくヴィヴィの膣裏の奥を抉り続ける。

「あぁっ だめっ そこ、ア、あっ あぁっ んぅっ イっちゃ……う……っ!!」

 強引とも思えるほど急激に昇り詰めさせられたヴィヴィは、あまりに強い刺激に咽喉をのけぞらして果てた。

 そして間髪入れずに最奥にどくどくと送り込まれたのは、兄の濃厚な白濁。

「ぁっ ヴィク、トリ……アっ!!」

 苦しそうに妹の肩に額を預けてきた匠海の頭を、ヴィヴィは必死に抱き締めた。

 頭がくらくらした。

 躰が達したからだけじゃない。

 兄が自分を全身全霊で求めてくれた――それが痛いほど伝わり、その熱にヴィヴィも浮かされたのだ。

「はぁ……、一緒に、イっちゃったな?」

 少し照れたようにそう囁いた匠海は、ヴィヴィの肩から顔を上げて苦笑した。

「ヴィクトリア、気持ちよかった?」

 こつりとおでこに兄の額をぶつけられ、間近から見つめられてヴィヴィは頷いた。

「……う、ん……」

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