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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第91章
「……そ、そんなぁ……。一生このまま、こ、このぺったんこ……orz」
Bサイズ。
まれに(生理前とか)Cサイズになるくらいのその貧乳を見下ろしながら、ヴィヴィは半べそになった。
「まあ、そう落ち込むな。1ついい方法がある」
妹の様子に同情したのか、やり過ぎたと思ったのか、そう助言を与えようとする兄に、ヴィヴィは藁にも縋り付く様な瞳で匠海を見下ろす。
「な、なあに……?」
「俺におっぱいを揉み続けられること」
「はぁ~~……?」
ヴィヴィは明け透けに胡散臭そうな表情を浮かべ、兄を見下ろす。
「よく言うじゃないか。男に揉まれると大きくなるって」
「……それ、科学的根拠、あるの……?」
妹のその確認に、視線をあさっての方向へとやった兄は、ぼそりと呟いた。
「たぶん、エビデンス(検証結果)はない」
(と、都市伝説ですか……っ)
うんざりしたヴィヴィは、ぼそっと低い声を発した。
「……ヴィヴィ、もう、やだ……」
「え?」
「もう、今日、したくない……。そんな気分じゃなくなった……」
そう言って両手で兄の肩を掴んで押し返そうとしたヴィヴィを、匠海はその腰にがっしり両腕を回して止めた。
「何言ってる。俺をこんなに煽っておいて。責任取れ」
不服そうな表情を浮かべてそう言い募る兄に、ヴィヴィは眉根を寄せる。
「え……? ヴィヴィ、まだ今日、何もしてないもん……」
「制服着てきただろうが」
呆れた様にそう突っ込まれ、ヴィヴィはやっと気付いた。
「…………あ」
「っていうか、俺はこれがいいって言ってるだろうが」
ふよんと両手でヴィヴィの乳房を覆った匠海に、ヴィヴィは首を捻る。
「え……?」
「俺がヴィクトリアの可愛らしいおっぱいが好きって言ってるのに、何でそんなに大きくしたい?」
不可解そうに追及してくる匠海に、戸惑ったヴィヴィがどもりながら説明しようとする。
「……そ、それは……」