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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第92章            

「俺ので、イっちゃったなっ?」

「んっ イっちゃったのっ ヴィヴィっ 実のお兄ちゃんので、ぁあんっ あっ イっちゃった、のぉ……っ」

「いけない子だっ 俺の銜え込んで……、そんな蕩けた顔してっ」

 そうヴィヴィを詰る兄の表情も、もう蕩け切っているのだが、本人は気付いていないのだろう。

 ヴィヴィは兄の顔を右腕で引き寄せながら、小さなキスを何度も与えた。

「あんっ はやくぅ……っ 欲しいよっ ヴィヴィの、一番奥にっ」

 そう兄の瞳を覗き込んで挑発すれば、

「こんな風に?」

 兄は腰を高く持ち上げ、深々と陰茎を打ち込んだ。

「うんっ あぅっ ――っ くぅんっ」

 奥までずっぽりと銜え込まされた兄の昂ぶりに、ヴィヴィは息を呑み、子犬の様に鼻を鳴らす。

「ああっ ヴィクトリアっ 気持ちいいっ」

 ヴィヴィのまだ青い最奥をぐうっと押し上げる匠海は、心底良さそうな声で喘ぐ。

「はぅううっ あ、あ、あぅっ あ、深いぃっ」

 イったばかりで敏感なそこを抉られる少しの快楽と、大きな圧迫感に、ヴィヴィが苦しそうな声を漏らした。

「ん? 欲しいんだろう? ヴィクトリアの、ここにっ」

 執拗に腰を回して妹の子宮口を擦り上げる匠海に、ヴィヴィは目を瞑りながらこくこくと頷く。 

「んっ 欲しいの……っ」

 そう認めたヴィヴィに、ようやく匠海は亀頭の先を子宮口から離した。

 ぎゅっと瞑っていた目蓋を開けたヴィヴィが、兄の頭を引き寄せながら懇願する。

「お兄ちゃん、お願いっ ヴィヴィの事、汚して……?」

「え……?」

 妹の剣幕に少し驚いた様な兄に、ヴィヴィは更に追い縋る。

「ヴィヴィを滅茶苦茶にしてっ 血の繋がったお兄ちゃんの精子で、ヴィヴィのここが、お兄ちゃんだけのものだって、刻み付けてっ」

 そう叫んだヴィヴィが、苦しそうに大きな瞳を歪めて匠海を見つめた。

「……ああっ ヴィクトリアの厭らしい膣も子宮も、全部俺のだっ」

 感情を押し殺したような低い声でそう唸った兄は、またヴィヴィの中で荒れ狂う。

 じゅぽじゅぽと耳を塞ぎたくなるほど卑猥な音を立てながら、妹も自分自身も追い上げた匠海は、ヴィヴィの躰を下から抱き込んだ。

「ほら、いっぱい俺を呑み込んでくれ……っ」

 そう発した匠海は、腰を高々と持ち上げ、ヴィヴィの最奥で爆ぜた。

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