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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第92章
「おにぃ……っ あぅっ あっ あぁあんっ へんに、なるぅ……っ」
もうイき過ぎて躰に力が入らないヴィヴィが、身に余る愉悦に狂ったように金色の頭を振り乱す。
M字に開脚された足の裏が匠海の両太ももに触れていて、それを押し返そうとするのに、それさえも力が込められなくて。
ならばと空いた左手で兄の太ももを弱々しく押し返し、拒否したヴィヴィのその行動が、更に匠海を煽っていた。
「ああっ 可愛いっ ヴィクトリアっ かわいいよっ あぁっっ」
ヴィヴィの脚を持ち上げたり、躰をずらして色んな角度から妹を翻弄した匠海は、ヴィヴィの喘ぎが弱々しくなったのに気付き、やっと腰を止めてくれた。
はあはあと互いの吐く息が、静かな寝室に落ちていた。
もうすぐ10月で涼しいのに、匠海の躰はぐっしょりと汗に濡れ。
それさえも気持ち良くて、ヴィヴィはただただ兄の上で放心していた。
数分してようやく少し体力が回復したヴィヴィは、こてと首を兄のほうへと向けた。
額に張り付いた金色の前髪を、匠海は苦笑しながら掻き上げてくる。
その手首をぎゅっと握ったヴィヴィは、喘ぎ過ぎて掠れた声で兄に懇願した。
「お兄ちゃん、もっと……。もっと、いっぱい突いてっ ヴィヴィを獣みたいに、いっぱい後ろから突いて……」
今迄あんなに後ろから抱かれることを拒否し、恐怖に震えあがっていたヴィヴィの信じられない言葉に、匠海は一瞬瞳を震わせたが、うっとりとその顔を覗き込む。
「バックがいいのか? 本当にエロい子になったな。でも大丈夫だよ。俺はエロいヴィクトリアも、可愛いヴィクトリアも、全部受け止める」
そう優しく妹を諭し、唇を重ねた匠海は、やがてゆっくりとヴィヴィを抱えながら四つん這いになった。
「ヴィクトリア。怖くなったらすぐに言いなさい」
兄の気遣いの言葉に、ヴィヴィはただこくりと小さく頷いた。
妹の白い双丘を鷲掴みにした兄が、ゆっくりと収めていた陰茎を出し入れし始める。
そのスピードが上がるにつれ、ヴィヴィの両手が黒いシーツをぎゅうとその手に握り込んだ。
そして薄い唇から洩れるのは、途轍もなく甘く蕩けそうな啼き声。
「やぁんっ あっ だ、だめぇ~っ こ、こんなのっ あぁ……っ 気持ちよすぎるっ」