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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第100章
「お、にい、ちゃぁん……」
思いのほか甘えた声が出てしまったと思った頃には、その唇は匠海のそれで食まれていた。
唇に挟まれて扱かれて、ちゅうと長く吸い付かれて。
開いた唇の合わせからちろりと舌を覗かせ、兄の張りのある唇を微かに舐めれば、途端に口内に捻じ込まれた匠海の舌にヴィヴィはびくりと慄く。
「……ぅ、は……、ぅんんっ」
先程までの優しい愛撫とは対照的に、焦ったように舌を絡ませられ、舐め取られ、甘噛みされ。
それに気を取られていたヴィヴィは、いつの間にか兄の片腕が、ナイトウェアの長い裾の中に忍ばされていることに、すぐ気付かなかった。
妹の脚の形が記憶の物と寸分の狂いがないか、確かめるかの如き執拗さで辿られ。
肌の弾力を確認するように、柔らかく押され、摘ままれ。
その愛撫の延長線上にあるのは、ナイトウェアと同じラベンダー色のショーツに包まれた、秘めやかな場所。
さわりと布の上から恥丘を辿られ、ヴィヴィはとっさに兄のシャツに縋り付いた、
唇を離した匠海が、垂れてしまった互いの唾液を舐め取る感触にさえ、ヴィヴィの躰は反応した。
「ぁん……、は……ぅ、ぉ、にぃちゃ……っ」
ショーツの上から柔らかな恥毛の感触を確かめられ、そして秘裂のある部分に掌全体が添えられ、やがてそこでゆっくりと撫でられ始めた。
「あぁ、……ふぁ……ん、ぁんっ」
「気持ちいい? ヴィクトリア……」
兄のその問いに、ヴィヴィは視線を自分のそこへと向け、微かに頷く。
実は匠海にショーツ越しに触れられる事は、今まで殆ど無かった。
2人の時は下着を着けられなかったし、履いていても直ぐに脱がされたし。
(これ、気持ちいい……、暖かくて、なんか、安心も、する……)
掌で全体的に大切な場所を優しく撫でられ、その暖かさにもゆっくりと自分の躰が解れていくのが分かる。
見えないところでじわじわと潤み始めた膣粘膜が、やがてその蜜をとろりと零し始めた。
そのむず痒い感覚にヴィヴィが「んっ」と啼けば、匠海はゆっくりとショーツを脱がした。
「可愛いね……。濡れてきたよ」
自分からも見える金色の恥毛の先、兄の指先が自分の恥ずかしいところをくるくると撫で始めた。
「はぅうっ あっ ぁう……っ ダ、ダメ……」