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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第101章
「……っ す、き……っ あ、おにいちゃ……っ 好……きぃっ」
「ああ……、キツっ」
妹の胸の中でそう呻いた匠海は、細い腰を両手で掴み上げると、下からヴィヴィの蜜壺を突き上げ始めた。
「あっ!? だ、だめぇ……っ は……っ ダメダメっ あっ やぁっ はぅうっっ」
達したばかりの肉洞をがむしゃらに突き上げられ、驚いたヴィヴィが兄の頭を掻き抱いていた両腕を解き、逃げるようにシーツに手を付く。
けれどそのまま匠海に抱き留められ、まだひくついている肉ひだを掻き混ぜられ、ヴィヴィはあまりに強い刺激に咽喉を反らせ、空気を求めて激しく喘ぐ。
物凄く、気持ちいい。
けれど、良過ぎて、怖い。
兄に貫かれているところから躰がバラバラになり、自分の形が壊れてしまうような錯覚に陥り、ヴィヴィは自分を抱き締める兄の腕に必死に縋り付く。
指先がぴりぴりと痺れ始め、兄のいる膣よりも深いところがじくじくと疼き、どぷりと熱い蜜が吐き出される。
目蓋の裏に光がチラつき、それが怖くて匠海の肩に顔を埋めたその時、
「っ ……くぅ、 愛してるっ」
そう苦しそうな喘ぎを零し、妹の最奥で匠海が爆ぜた。
ぶるりと大きく震えた匠海を、ヴィヴィは細い掌を使って撫でてあやす。
兄より先に達していたヴィヴィも、その後に与えられた強い刺激で、いつイってもおかしくないくらい気持ちいい。
けれど、
(……暖かく、ないの……)
匠海が吐精する感じは、薄い膜越しに何となくは伝わってくる。
それはそれで嬉しいのだが、今迄は直接中でそれを感じていたヴィヴィは、やっぱり物足りなくて。
「ヴィクトリア……、イっちゃった」
妹に撫でてあやされたのが恥ずかしかったのか、ヴィヴィの首筋に顔を埋めながら、匠海が照れくさそうにそう囁いてくる。
ヴィヴィはゆっくりと兄の肩から顔を上げると、匠海の顔を覗き込む。
「……ふふっ 可愛いの♡」
にっこりと微笑んでそう言えば、兄はバツが悪そうな顔でごつりと頭突きしてきた。
「そんな事を言う悪い子は、今度は裸で可愛がってやる」
「……え……、……まだ、するの……?」
引き攣った表情でそう呟いたヴィヴィに、匠海は当然だろうといった表情を浮かべる。