この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第101章          

「だってお前、『もう、いい』って、まだ言ってないじゃないか」

「あ゛……っ」

 そうだった。

 兄の指摘通り、ヴィヴィは匠海に、願い事をしていた。

『ヴィヴィが『もう、いい』って言うまで、いっぱい愛してっ』

 ――と。

 ヴィヴィは咄嗟に片手を上げると、元気に発する。

「はい! 今、言う。言います! 『もう、いい』ですっ」

「却下」

 そう妹の言葉をあっさり切り捨てた匠海に、ヴィヴィは不満の声を上げる。

「え~~っ!?」

 自分の胸の上で可愛らしく唇を尖らす妹に、匠海は愛おしそうにその躰を優しく撫でながら囁く。

「やっぱり最後は、ヴィクトリアのすべすべの肌、全身で感じたいよ。駄目か?」

 大好きな匠海からそんな風にお願いされたら、ヴィヴィだって出来る限り聞いてあげたくなる。

「……ふふ、いいよ。でも、優しくしてね?」

 逞しい胸の上に両手を添え、兄の瞳を覗き込めば、くしゃりと屈託ない微笑みが返ってきた。

「了解。じゃあ、付け直すからいい子にしてろよ?」

「……はぁい……」

 そう素直に返事したヴィヴィだったが、やっぱりコンドームを装着する匠海の背中を見ていると寂しくなってしまい、

「構って、構って~っ」

とその広い背中にちょっかいを出しまくった結果――、

 結局、ヴィヴィは全裸で激しく抱かれる羽目となったのだった。

「も……、もう、いい……(-_-)zzz」

 その夜のヴィヴィの最後の言葉は、それだったそうな。





/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ