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第102章 　 　 　　 　　 　

　震える両手で唇を覆ったヴィヴィに、匠海がにやりと意地悪い笑みを浮かべて追い上げてくる。

「どうして？　ほら、音変わってきたよ。じゅぷじゅぷ言ってきた」

　匠海の指摘通り、弱い肉芽の裏を亀頭で抉られて、ヴィヴィの奥からは熱い蜜がぞくぞくと分泌され、姫鳴りがより卑猥なものに変わっていた。

「言っちゃ、やぁ……っ」

「イっちゃう？　じゃあ、俺の顔見つめながら、イクんだよ？」

　そう命令した匠海は、腰を優しく揺らしながら乳首を摘まみ、人差し指と親指の間できゅうと擦り上げ。

「ひぅううっ！？　あっ　イっちゃ……っ　――っっ　……ぁあっ」

　兄の端正な顔を苦しそうに見つめていると、ふっと視界が霞み。

　敏感なそこを２箇所同時に愛されて、ヴィヴィは火傷しそうな熱を感じながら達した。

「ふ、イけたね。あぁ、こんなに締め付けて……っ」

　達したばかりの膣の締まり具合を味わう様に、匠海はまだゆるゆると腰を振り、撮んでいた乳首を開放して白い膨らみを撫でていた。

「……っ　あっ　お、にぃ……ちゃ……っ」

　まだ視界が白んでいて不安になったヴィヴィがそう兄を呼べば、匠海の暖かな胸が自分の元へと降りてきて、優しく抱き締めてくれた。

「うん。ここにいるよ」

「ぁっ　すきぃ……っ」

　兄の脇から震える両手を忍ばせ、肩甲骨の上を指先で辿りながら、ヴィヴィは呂律の回らない声を発した。

（ヴィヴィ、こんなに優しくされたら、蕩けて無くなっちゃうよ……）

「俺も大好きだよ。ほら、もっとトロトロになろうね」

　そう答えた匠海は、ヴィヴィの細腰を掴むと突き上げる速度を上げていく。

「ふぇ……？　あっ　だめぇ……、イった、ばっか、りぃ～～っ」

「悪いっ　気持ち、良すぎて……、止めてやれないっ」

　その言葉通り、ヴィヴィを激しく揺さぶった兄は、時折腰を止めて甘いキスを与えながらも、何度も角度を変えて妹を味わい尽くし。

「ヴィクトリア、そろそろっ」

　大きなスライドで陰茎を打ち込みながら、そう掠れた声で終わりを告げる匠海に、ヴィヴィは両腕を伸ばしてその胸に縋り付いた。

「あっ　や……ぁっ　だめぇっ　離れたくないっ」