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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第102章            

 敏感過ぎる子宮口に感じた暖かさに、膣壁が膣口から奥へと向かってぎゅううと絞り上げていく。

「うぁっ ……っく、……ぁっ」

 まるで兄の全てを奪い尽そうとするかのようなヴィヴィの蜜壺に、匠海は陰茎を抜くこともせず、更にどくどくと白濁を注ぎ込んできた。

「……ぅくっ ふぅ……ん……、はぅうっ 気持ち、いいっ」

(お兄ちゃんの暖かいの、いっぱいで……。中でくちゅくちゅされるの、好き……)

 緩慢な刺激にヴィヴィのきめ細やかな肌の上を、さわさわと何かが這い上がり、頭の先へと突き抜けていった。

「……お兄、ちゃん……、もっと、して……?」

「駄目だよ、もう抜かないと」

 膣内に吐精してしまった今、もうセックスを終えて中のものを掻き出さなくては、と諭してくる兄に、ヴィヴィは必死に抵抗する。

「やっ ヴィヴィ、まだ気持ちいいのっ お兄ちゃんの――」

「え……?」

「……っ おにいちゃんの、えっちなの……、いっぱい」

(ヴィヴィの中に、お兄ちゃんの白いの、沢山……っ)

 そう思うだけで、いけない事なのに、自分の全てが兄に征服され、匠海のものになれた様な気がして。

 そして何よりも、途轍もなく気持ち良くて。

「……――っ ああ、俺の精液がいっぱい、お前の奥にいるよ」

 妹のあまりの痴態に息を呑んだ匠海は、ヴィヴィの狂った様な熱に当てられ、そう禁断の言葉を発した。

「お願い……、おにいちゃんっ」

(このまま、掻き回して? 抜いちゃったり、しないで……?)

「ああ、本当に悪い子だね――っ」

 そうヴィヴィを詰った匠海は、もう我慢ならないと、がんがん妹を突き上げ始めた。

「ぁあんっ いいっ きもち、い……っ ぉにぃ……ちゃぁんっっ」

 ぎゅぷぎゅぷと粘度の高い蜜音を立てながら掻き回され、ヴィヴィは身も世も無く喘ぎ乱れ。

 何度も中に出され、とうとうくたりと弛緩したヴィヴィに、匠海は珍しく苛立ちを露わにした。

「ヴィクトリアっ 俺がこんなに我慢しているのに――っ」

「ご……、ごめん、なさ……っ」

 黒いシーツの上、身を横たえたヴィヴィの脚の付け根は、白濁で汚れていて。

 それを見下ろす匠海の灰色の瞳が、苦しそうに歪んでいた。

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