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第102章 　 　 　　 　　 　

「え？　……は、入るぅ……？」

　愛撫もされていない躰に指を受け入れる事に、微かな躊躇を覚えたヴィヴィが、不安そうに兄のシャツに縋り付く。

「どうかな……。ああ、もう中……ひたひたじゃないか」

　擽る様に膣口を突いていた兄の指が、溢れ始めていた蜜を纏いながら窺がう様に入ってきて。

（やっ　うそ……っ）

「……やぁ、ごめん、なさい……っ」

「何を謝る？　まだ胸も触られてなくて、キスさえしてないのに、こんなになっちゃってる事？」

　腕枕したその手で頭を撫でながら妹を虐めてくる匠海に、ヴィヴィはいやいやと微かに首を振り、

「……ヴィヴィ、え、えっち……？」

「そうだね。エッチで愛らしくて、俺の事が大好きな子だね」

　恐るおそる尋ねた問いに、優しい答えをくれた兄に、ヴィヴィは埋めていた肩から顔を上げると、自分を覗き込む匠海に瞳を細めた。

「ん……。だいすきっ」

　言葉と心がリンクして、胸を震わせるのは甘い痺れ。

「俺の舌、ぺろぺろしてごらん？」

「ん……」

　兄の誘いに、差し出された舌をぺろりと舐め上げ、ちらりと匠海の顔を伺ってから、ヴィヴィは無心に兄の舌を愛し始めた。

　匠海の指は妹の膣壁の潤い具合を確かめるように、指の腹で柔らかくそこを撫でていた。

（もっと……いっぱい、お兄ちゃんの指……）

　その気持ちが伝わったのか、はたまた腰が物欲しげに揺れていたのか、匠海は一旦抜いた指を2本に増やし含ませてきた。

　まるでそこの弾力を愉しむ様に、指の腹で粘膜をぽよぽよと押して回っていた兄は、少しずつその強さを強くしていった。

　ヴィヴィはといえば、どんどん気持ち良くなっていく躰の奥に、喘ぎを零すこともままならず、子猫の様にひたすら匠海の舌先を舐めていた。

　けれど、それも兄の指が膣裏を擽り始めれば、

「ひぅうっ！？　あっ　だめぇ……っ」

　舌を引っ込めて切なく啼くヴィヴィに、匠海は顔中にキスを落としながら訊ねてくる。

「ん？　駄目？」

「えっ　あ、ぁあんっ　だ、ダっ　んっ　めぇ～～っ」

　躰の中で１・２を争うほど敏感な膣裏を指の腹で擽られて、ヴィヴィが混乱したようにそう発する。