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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第103章             

「はぁっ 指舐められてるだけで、イきそうだよっ」

「気持ち、いい……?」

「物凄くね」

 そう囁いた匠海は、妹の両手を優しく撫で、自分の昂ぶりから手を離させた。

「いい子だね。上手に出来た」

「ほんと……?」

(ヴィヴィの手で、気持ち良くなってくれた……?)

 少し不安になってそう尋ねれば、返されたのは屈託ない笑顔で。

「ああ。もう、可愛すぎて、俺の心臓バクバクもの」

(か、可愛い……っ)

 兄の笑顔にきゅんきゅんしまくったヴィヴィは、もう心臓が壊れそうだった。

「今日、中に出して、大丈夫か?」

 避妊の有無を尋ねてくれる兄に、ヴィヴィはしっかりと頷いて「大丈夫」と答え。

「じゃあ、俺のが入っていくところ、見てるんだよ?」

 肩から上だけ沢山の枕の上に乗せられたヴィヴィからは、割り開かれた自分のそこに、兄が捻じ込まれていくのがありありと見て取れて。

「あっ は、入っちゃうぅ……っ」

 紐の間から挿入される太いそれに、ヴィヴィはあまりの恥ずかしさと、待ち侘びた兄の逞しいものに一気に燃え上がり。

「ぁっ ひぁあっ んん――――っ!!」

 目の前から匠海の陰茎が消えたその瞬間、ヴィヴィは枕の山を握り締めながら、達してしまった。

(……やぁ……、うそぉ……、イっちゃった……っ)

 貫かれているそこが熱くて、その熱に脳味噌が蕩けていきそうなほど良くて。

 ひくひくと華奢な躰を戦慄かせていたヴィヴィに、匠海が嬉しそうに顔を寄せて覗き込んでくる。

「凄いな……。入れただけで、イったのかい?」

「やぁ……っ」

 額どうしを擦り付けながらそう囁いてくる匠海に、ヴィヴィは恥ずかし過ぎて、長い睫毛を湛えた目蓋を伏せたが、

「まだ指しか入れてなかったのに、ヴィクトリアの中、とろんとろんで……」

「はぅう……っ 言っちゃやぁ……っ」

 更に妹を煽ってくる匠海に、ヴィヴィは自分の唇で兄の口を塞いだ。

 兄はその妹の行動に不意を突かれたようで少し驚いていたが、すぐに甘い口付けでヴィヴィを翻弄してしまい。

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