この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第104章
「……っ くぅんっ」
眉根を寄せ、苦しそうにそう啼いたヴィヴィに、匠海が興奮してその顔を覗き込んでくる。
「ヴィクトリアのここで、もう一回出してあげようか? ねえ、欲しい?」
「~~っ やぁ……っ」
兄の卑猥な誘い文句に、ヴィヴィはくしゃりと真っ赤な顔を歪ませる。
「ほら、欲しいって言ってごらん? 「お兄ちゃんのエッチなの、いっぱいここにかけて」って」
目の前の兄は、もう自分を虐める事に没頭している様だった。
理知的な瞳は濁り、慾に緩んだその美しい顔は、ヴィヴィの淫猥なおねだりを待ち侘びて、まるで舌なめずりでも始めそうなほど卑猥で。
(もう……っ お兄ちゃん、えっちと意地悪のスイッチ、入りまくってるよぉ、 ふぇえ~~んっ)
「ほら、言って? ヴィクトリアのこのぷるんぷるんの唇で、俺の白いの欲しいって、言って?」
あまりの兄のしつこさに辟易しながらも、ヴィヴィは求められた事を口走ってしまう。
「はぅんっ ぁ……、おにいちゃん、の、……ちょう、だい……?」
だって、ヴィヴィだって早く兄と気持ち良くなりたいから。
「俺の、何?」
追及してくる匠海に、ヴィヴィは続ける。
「お、にぃちゃ、んの……、え、えっちなの……っ」
「えっちなの、じゃ分からないよ?」
「~~~っ!? やだぁ……っ」
追及の手を全く緩めて来ない匠海に、片脚立ちでしんどくなってきたヴィヴィは、泣き声を上げる。
「ほら、ヴィクトリアの子宮のお口に欲しいもの、ちゃんと言ってごらん?」
「……っ し、白い、の……っ」
「白い、何?」
「~~~っっ!? もうやだぁ~~っ!!」
そこがヴィヴィの限界だった。