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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第104章
大きな瞳からぼろぼろ涙を零し始めたヴィヴィに、匠海ははっと我に返った様にその表情を改め、そしてくすりと苦笑した。
「はは、ごめん。だってヴィクトリアが、物凄く可愛かったからね」
「~~~っっ」
(可愛いから苛めるって……っ もうそれ、サドじゃないですか……っ!?)
絶句して兄を睨み上げるヴィヴィに、匠海は「あははっ」と楽しげに笑い。
「じゃあ、そろそろ気持ち良くなろうか。ヴィクトリア、俺の首に両腕回して」
ようやくまともに愛してくれるらしい兄に、ヴィヴィはちょっと拗ねながらも素直にその指示に従い。
きゅっと兄の首に縋り付けば、片脚立ちだったヴィヴィは、ひょいと両脚を兄に抱え上げられてしまった。
「ふ、お前は本当に軽いね。ほら、奥にいっぱい出してあげようね」
そう囁いてヴィヴィの唇を奪った匠海は、そのまま妹を揺さぶり始めた。
ねっとりと愛される口内と、激しく突き上げられる膣内と。
どちらも熱くて濡れてぬかるんでいて、もう一杯いっぱいのヴィヴィには、どちらがどちらか判別が付かなくなってしまった。
「……っ ぅ……っ はぅうっ」
激しく擦られて喜ぶ膣粘膜に急き立てられる様に兄の舌に絡めれば、尚更激しく突き上げられて。
もう何度も小さく達したヴィヴィは、意識が朦朧としてきた。
鼻だけで呼吸をするのも限界になり、薄れ始めた意識にくたりとすれば、気付いた匠海が唇を離してくる。
「ふっ もう、そんなっ 蕩けた顔、して。お前は、本当にっ 砂糖菓子、みたいだっ」
妹を抱え直しながらそう囁いて互いの性器を擦り合わせてくる匠海に、ヴィヴィは薄い唇から零れ落ちる唾液と共に懇願する。
「ぉ、お兄、サマぁ……。髪の毛、乾かす、力、残して、おいて、頂ける、と……」
(嬉しいのですが……)
ヴィヴィの金髪は背中の真ん中まであるので、乾かすのも一苦労なのだ。