この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第7章        

「あ! やぁ……、駄目っ!」

 麻美は兄のシャツをぎゅうと握りしめ、苦しさに耐えている様だが、

 匠海は胎内に埋めた指を徐々に早めていて。

「あっ やぁ……、あぁん、すごぃっ」

 ルージュが引かれた麻美の唇から漏れる、甘い喘ぎ。

 その声は、まるで匠海によって奏でられている様で。

 指の速度に合わせ、紡ぎ出されていく。

「あぁ、やだ、指でなんて……。匠海の、ちょうだい?」

(ちょうだいって……、お兄ちゃんの、何、を……?)

 動悸の激しい薄い胸を押さえながら、疑問に思ったヴィヴィの前で、匠海がベルトを緩め。

 ヴィヴィはやっと悟った。

 BSTで教わった性教育の「子供を作る男性器と女性器」。

 あの時はウトウトしていて、真面目に聞いていなかったが、

 今 目の前で兄が取り出したものを見て、ヴィヴィは瞳を真ん丸にした。

 それは少し上を向いており、英国の血が入った肌の白い匠海のそこも、同じ様な色。

 麻美は何を思ったのか、ソファーから降りると床に膝をつき、

 愛おしそうにそれに手を伸ばすと、キスを落とす。

(――――っ!?)

 想像もしていなかった2人の行為に、ヴィヴィは驚嘆し、

 しかし行為から瞳をそらせず、食い入るように見入る。

 麻美は夢中になって匠海のそれを頬張ると、じゅぷじゅぷと音を立てて口淫を続ける。

「……っ あぁ……」

 茫然と麻美を見つめていたヴィヴィの耳に、匠海の呻きが届く。

 ソファーの背に背中を預けた兄は、股の間で上下する女の頭を時折愛しそうに撫でながら、恍惚とした表情を浮かべており。

 灰色の瞳は欲望に濡れ、形のいい唇が時折ふるりと震え、苦しそうな喘ぎを零す。

(……あんな、お兄ちゃん……、見たこと、ない――)

 苦しそうにしているのに、その姿が何故か美しく見えて。

 妹が兄の痴態に見蕩れていると、麻美が「匠海……」と媚びた声で兄を呼んだ。

「ああ、来てください」

 ゆっくりと立ち上がった麻美は、ヴィヴィに背を向ける格好で兄の正面に跨ると、

 匠海のそそり立ったものに腰を落とした。

 こちらからは麻美のスカートで隠れて、2人が何をしようとしているのか見えなかった。

 だが、

「自分で入れて、見せて下さい」

 そう麻美に甘える匠海の声を聞き、ヴィヴィは咄嗟に理解した。

/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ